豆知識Tips
コスモスってこんな花
コスモスはキク科コスモス属の総称です。原産国はメキシコの高原地帯で、スペインに渡り、日本には1886年(明治19年)頃にやってきたといわれています。コスモスの茎の高さは1〜2mで、短日性(日が短くなると花を咲かす)という性質があり秋に咲くことから「秋桜」とも言われています。コスモス園では、大きく3つに区分しています。
混合コスモス
- オオハルシャギク、ビピンナタスとも言われ、赤・白・ピンクのコスモスの総称。一般的にいうコスモスで、当園では黄花コスモスと区分するため「混合コスモス」と呼んでいます。
赤、白、ピンク(数種類)があり、花びらは8枚です。色の違いも品種の違いといえます。また、同じ系統でも色によって丈の大きさ、咲く時期も異なる場合があります。 黄花コスモス
- コスモスの近縁種で、数種類があります。
コスモス園では、黄色(サンライズ)、赤(ディアポロ)、濃いオレンジ(マンダリン)を主に植えています。黄花コスモスは、積算温度が1,200〜1,300℃=20℃で60〜70日で開花します。 チョコレートコスモス
- コスモスの近縁種ですが、多年草です。
かすかにカカオ(チュコレート)の香りがして、訪れる人から珍しがられる品種です。黄花コスモスとの近縁種ですが、多年草(越冬して何年か花を咲かせる性質)ですが、弱耐寒性のため北海道での越冬はできないといわれています。
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コスモスの花言葉
コスモスの語源は、ギリシャ語で「秩序」「調和」「宇宙」。その他、「飾り」「装飾」「美しさ」という意味もあります。
コスモスを総じて 「愛情」「乙女の真心」
ピンク 「少女の純情」
赤 「愛情」「調和」
白 「美麗」「純血」「優美」
コスモスの育て方
コスモスは一年草で、昼間の時間が短くなり始めると開花する短日植物。寒さにはあまり強くないですが、日当たりと風通しが良い場所であればあまり土質を選ばないため、比較的育てやすい花です。コスモスは、種からでも苗からでも育てることができます。
コスモスの種類
コスモスには、日の長さに影響されず開花する「早生品種」と、昼間の時間が短くなり始めると開花する「晩生品種」があります。
早生品種 (夏咲き種) | センセーション | 広く知られたポピュラーな品種で、丈夫で育てやすく、花が大きく美しいことから人気があります。花径は約8〜10cmです。 |
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シーシェル | 花弁が桜の花の形に似ていることから、「秋桜」という和名を持っています。花弁が筒状になるのが特徴で、花径7cmのふっくら個性的な花形が人気です。 | |
ソナタ | 草丈が50〜60cmと低くコンパクトなので、鉢植えに適しています。花径は約7cm、種まきから開花まで非常に早く成長するのが特徴です。 | |
晩生品種 (遅咲き種) | イエローガーデン | もともと淡いピンク系しかなかったコスモスのピピンナツス種から、初めて作り出された黄花品種です。 |
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コスモスに適した土づくり
コスモスは種からでも苗からでも始められ、鉢でも地植えでも育てることができます。ただ、コスモスは放置すると草丈が2m位まで伸びてしまうことがあります。茎が細く弱いため、倒れやすいので注意が必要です。
コスモスは水はけのよい土を好み、過湿を嫌います。土に肥料が残っている場合は太茎となって品質(開花量)が悪くなるので、無肥料にして不足する場合は追肥(少量)すると良いでしょう。
地植えする場合は水はけが良く、風通しの良いところを選びます。また、よく耕し床を少し盛り土にすると良いです。 -
コスモスの種まきをする際のポイント
コスモスの種は、他の花種より比較的大きく、よく発芽します。そのため、直播でもポット植えでも可能です。
約1cm程度の深さに2~3粒ずつ、約15~20cm間隔で植えます。それ以上深くすると、種腐れを起こし発芽率が悪くなります。覆土した後は、軽く鎮圧すると良いでしょう。 -
コスモスの育苗の注意点
コスモスの苗が成長しないうちに間引くことが大切です。2~3回に分けて間引き、最終的に1本にします。
箱まき、ポットまきの場合は、双葉の内に密生したところを間引き、その後は葉が触れ合う程度を保つと良いでしょう。
間引きは本葉が3~4枚までに終わらせてください。密生したままにすると、株の成長が悪くなり、カビが発生することもあります。
基本的に肥料を与える必要はありませんが、与える場合は化成肥料を株元に少量与える程度です。 -
コスモスのお手入れ方法
コスモスは乾燥に強く、過湿を嫌います。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から流れるくらいたっぷり水やりをしましょう。
地植えでは、雨水がかかる場所ではほとんど水やりの必要はありません。ただし、何週間も雨が降らない、連日猛暑が続くなどの乾燥状態になった時は、株や土の様子を見て数日に一度、午前か夕方に水やりをすると良いです。
その他にも、草丈が高くなってきたら倒伏しないように支柱を立てたり、病害虫による大きな被害を受けることはありませんが、ウドンコ病や育苗時にアブラムシやハダニが付いた場合は早めに殺虫剤をまき駆除するなど、よく観察してお手入れをしてあげましょう。
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